社会人になってからいくつか資格を取得しました。
自分の足りない知識を補填するために…と思ってのことです。
しかし、よくよく考えると、学生の頃に取得した「漢字検定」が一番役に立っているかもしれないと思いました。
「社会に出てから漢字で苦労したことがないような…」と最近気づいたのです。(30代後半)
社会に出てからどう役に立っていたかという話です。
ちいの漢字で困らない
当時はなんとなく受けた資格だった
私の通っていた高校は、「資格をとろう」みたいな流れがありました。
先生方が、「資格があれば社会でも通じる知識を持っているという証明になる」ということで、資格試験を押していたのです。
「そんな単純なものなのだろうか」という疑問はありましたが、自分だけやらないという選択肢もなかったため、受験することになりました。
今なら、この先生方の言っていたこともよくわかります。
知らない人から見て、「この人がどれぐらい知識があるか」というのを確認するのに「資格」というのは便利なものです。
私も採用の仕事に携わるときは、やはり目を通してしまう欄であります。
しかし当時は価値がわかっていなかったため、先生方に勧められるままなんとなく流れるように受験に参加しました。
グレードは、高校までの勉強範囲である「漢字検定2級」を選び無事に合格しました。
この選択が社会に出てから効いてくることになります。
当時は漢字が必要だと思わなかった



漢字ってそんなに必要?
私が高校に通っていたのは20年ほど前です。
当時は、インターネットが急速に普及し、一家に一台パソコンがありインターネットがつなげるようになっていました。
そして、携帯からもある程度自由にインターネットがつなげるようになったという時代です。
誰もがITの進化を感じ、日常への浸透も急速に広まっていました。
パソコンのすごさ、携帯のすごさ。
これらを感じると、当時の自分には「漢字」が必要だという感覚がありませんでした。
それは私だけではなく多くの人が思っていたでしょう。
パソコンも携帯もあるのに「漢字」の知識は必要なのかと。
社会人になると漢字を使う場面は意外と多い
漢字の意味・読み方
しかし、いざ働いてみると漢字を使う場面はとても多いです。
学校卒業後は営業の仕事をしていましたが、
・メールの作成
・議事録の作成
・報告書の作成
・資料の作成
・宛名書き
・業務シートの作成(Word,Excel,PowerPointなど)
などなど、漢字を扱う場面は多々ありました。
「パソコンで変換するから書ける必要もないし、意味もインターネットで調べればいいのでは?」と思うかもしれませんが、それも意外と難しいのです。
漢字の意味がわかっていないと、同じ読み方でもどの漢字が正しいのかわからないのです。
例えば議事録を作成しているとき、「新製品を顧客にすすめる」という言葉があるとします。
このときの「すすめる」は、「進める」なのか「薦める」なのか「勧める」なのか「奨める」なのか。
これはパソコンの変換を使ってもわかりません。
「すすめる」で変換ボタンを押すと色んな「すすめる」が出てきます。
そして、どれが正しいかをインターネットなどで調べる必要があります。
いくつか例文を探し、「これだ」という例文を見つけて議事録に記載。
これも1文程度なら問題ないですが、わからない漢字が出てくる度にこのような作業が必要です。
メールや資料作成でも同様です。
漢字が読めない、意味がわからない、漢字が正しいのかわからない。
ここで迷う時間は、積み重なると意外と大きいのです。
調べられないとき
仕事中には、ノートパソコンを持っていなかったり、パソコンを触れない状況であったりということも多いです。
その際に、「読めない漢字」が出てきたらどうするかということです。
もちろん、「難読漢字」であればほとんどの人が読めないと思いますが、ある程度日常使いの漢字についての場合です。
「すみません、この漢字読めないので教えてください」と言えればよいかもしれません。
しかし、それが言えない場面というのはたくさんあります。
会議中であったり、客先訪問中であったり。
そのため、ある程度は「調べなくてもわかる」という状態であるのが望ましいかもしれません。
漢字で困ることはほとんどない
では漢検をとればこれらのことがまったく起こらないか?というと、そんなことはありません。
見たことない漢字や読み方が難しい漢字に出会ったら調べます。
しかし、その機会は多くはありません。
なぜかというと、まず1つ目は日常使いの漢字というのは「漢字検定2級までの漢字」だからです。
日常で、読めない漢字に出会うことはほとんどありません。
「すべての常用漢字」が漢字検定2級の範囲のため、基本的には日常生活では困らないのです。
2つ目は、部首や漢字の構成などを試験を通してある程度理解できているため、読めなくてもなんとなく漢字の意味がわかることが多いです。
例えば、「霰」という感じです。(読めるでしょうか)
「雨」と「散」という漢字は読める人がほとんどではないでしょうか。
しかし、この2つがくっついています。
読めないけどなんとなく意味がわかる…という方はある程度漢字を理解しているのではないでしょうか。
これは、上の「雨」を「あめかんむり」といい、「あめかんむり」は自然現象に関することを意味することに用いられます
そして、下の「散」は「ちらばる」という意味です。
「天候でちらばること」ってなんだろう…
雨はまっすぐふるし、雪はまっすぐではないけど「雪」という漢字で存在するし。
ということは、「あられ」か「ひょう」かな?
といった感じで予想がつきます。(答えはあられ)
漢検は、「漢字の種類を知る」ということと、先ほどのような「漢字の成り立ちと考え方を理解できているため予測できる」というこの2つの能力が修得できるため、日常生活においてとても役に立ちます。
勉強した経験が残った
高校生のときは、「とりあえず合格を目指そう」という気持ちでした。
大人が将来役に立つぞと言っているのであればきっとそうなのであろうと。
そして今感じるのは、その通りであったということです。
一度身に着けた知識というのは、ずっと残ります。
もちろん、今詳細に常用漢字全て(約2000字)を思い出し試験に合格できるかというと難しい気はします。
しかし、一度学習したことと考え方を身に着けたことにより、一生使える知識となりました。
取った瞬間ではなく、そのあとに価値が出た
価値は、取得した学生時代ではなく後からでてきました。
大学受験で役立ったか、就職活動で役立ったかというとそこまででもありません。
しかし、長い長い社会人生活において「漢字検定」が一番役に立っている気がします。
最近では、
・第一種衛生管理者
・電気工事士
・ITパスポート
・QC検定
などの資格を取得しましたが、これらは専門的なものです。
漢字検定はもっと広く、日常生活全てに通じる万能さがありました。
当時「受けてみよう」と思い受験した自分に感謝です。
この歳になるまで「漢字」に困らなかったのは非常に大きかったです。
まとめ
最近、このブログもそうですが様々な「発信」をすることによって突然「漢検」の価値に気付きました。
困っていないから、その価値に気付いていませんでした。
「漢字で困らない」というのはそれだけで1つ日常を卒なく過ごすことができる要素なのだと。
そして、過去にした努力というのは数年後にでも役に立つのだなと感じました。
「そういえば漢検のおかげかもしれない」と。
昔の努力は、気付かないうちに今の自分を助けていました。
意外と一番役に立っていたことに気付いた「漢字検定」のお話でした。



困らないための勉強










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