QC検定3級と2級を取得したあと、実際の業務でどのように役立っているかを書いています。
私は未経験で製造業の設計へ転職し、
ちいの品質って何だろう?
という疑問を持ち、QC検定の勉強を始めました。
勉強を進める中で感じたのは、QC検定は単なる資格勉強ではなく、
・なぜミスが起こるか
・なぜ品質が安定しないか
・なぜ改善がうまくいかないか
こういったことを言葉にして考えることができる力を身につける勉強だったと思います。
特に中小企業では、
・属人化
・教育不足
・標準化不足
・人によるばらつき
など、理論通りにいかない問題が多くあります(本当に)
この記事ではQC検定の知識を実務でどのように活用して、実際に感じたことについてまとめています。
これからQC検定を受ける方や、「品質管理って何をするの?」と感じている方の参考になると嬉しいです。
QC検定記事一覧
【第一編】取得前編
【第二編】QC検定3級試験編
【第三編】QC検定2級試験編
【第四編】実務編(この記事)
QC検定をとって一番変わったこと



原因を言葉にできる!
これが、一番変わったことです。
例えば、仕事で何かミスが起こったとします。
そのとき、最初に見えるのは
・知らなかった
・手順が毎回違う
・勘と経験で判断していた
・いつもと違う人が作業をしていた
といった「現象」です。
以前の私は、「なんとなくよくない」で止まっていました。
しかし、QC検定を勉強してからは「なぜそうなったのか?」をもう一段深く考えるようになりました。
例えば、
・知らなかった → 教育不足
・手順が毎回違う → 標準化不足
・勘と経験で判断していた → KKD(勘・経験・度胸)による属人的な判断
・いつもと違う人が作業をしていた → 属人化
と、このように大元の原因を考えることができるようになりました。
原因がわかると、対策も考えやすくなります。
・教育する
・手順を統一する
・作業を標準化する
・誰でもできる仕組みにする
などです。
QC検定を勉強して一番役に立ったのは、「問題を言語化する視点」が増えたことだと感じています。
ばらつきを意識するようになった



色々ばらついている!
・人によってやり方が違う
・図面の品質に差がある
・検査基準が曖昧
・社歴によって仕事の完成度が変わる
などです。
以前は、「なんとなく違う」ぐらいの感覚でした。
しかし、QCを勉強したことにより、
「このばらつきこそが、品質の差につながっているのでは?」
と考えるようになっていました。
同じ物を作っているのに、人によって結果が異なる。
これは、品質が安定していないということなのです。
そのため、QCでは
・手順を統一
・資料化
・教育
・標準化
これらによって、「誰がやっても同じ品質に近づける」ことを重視します。
特に中小企業では、経験や社歴による差が大きくなりやすいため、「ばらつきを減らす」という考え方が重要だと感じました(大手よりマニュアルなどが少ないですよね)
役に立ったと感じる部分
改善の視点が増えたため、話をしたり納得させるのが以前より上手になったと感じます(あくまで前より)
以前は、
「これはよくない」
「これはこうした方がいい」
という、自分の感覚で考えてしまうことが多かったです。
しかし、改善というのは「正しいことを言えば進む」というわけでもないのです。
相手には相手の事情や立場があります。
・忙しくて余裕がない
・今までのやり方を変えたくない
・作業負担が増えそう
・責任が増えそう
などなど、人によって考え方が異なります。
そのため、自分の考えだけで改善を進めようとするとぶつかってしまうことが多いです。
QC検定を勉強してからは、
「なぜこのやり方なのか」
「相手は何を不安に感じているか」
というのを考えるようになりました。
その上で、教育・標準化・手順の見直し・情報共有など、状況にあった改善方法を考えるようになったと思います。
「改善のための話し合い」をするための視点と材料が増えたと感じます。
中小企業では理想通りにいかない



本当にいかないです
QC検定を勉強すると、
「教育不足」
「属人化」
「標準化不足」
などの問題の要因を考えることができるようになります。
しかし、実際には原因がわかっても改善できないことが多いです。
「手順を統一した方がよいのでは」
「教育した方がいいのでは」
このような提案をしても、現場ではすぐに進まないことが多いです。
改善が進まない理由
現場の人にも、事情はあるのです。
例えば、
・教える時間がない
・自分の仕事が増える
・昔は教わらなくても覚えた
・自分しかできない仕事が減ると不安
などです。
特に、中小企業では「特定の人しかできない仕事」がその人の価値になってしまっている場合もあります。
そのため、「みんなができるようにしよう」という理論が必ずしも歓迎されるわけではないのです。
理論だけでは改善できない
QCの考え方は理にかなっていると思います。
しかし、実際の現場では
・人間関係
・評価制度
・給料
・工数
・立場
これらも大きく関係しています。
例えば、特定の人しかできない仕事ができる人に給料を多く払っているのであれば、このような取り組みはうまくいきません。
みんなが特定の人しかできない仕事をできるようになると価値がなくなるからです。
そのため、このあたりのバランスをとった仕組みや方策は経営層にとってもらうしかありません。
なので実際は理論だけ習得していても難しいのです。
それでもQCの勉強は役に立った
それでもQC検定の勉強をした意味は大きかったと思っています。
理論がわかる → 改善しようとしてみる → うまくいかない → なんでか考える → 理論だけでは難しいと気づく
ここにたどり着いただけでも勉強した価値があったと思っています。
QCで学ぶ理論自体は理にかなっています。
ただそれは、「品質を保つ・または向上する」ことに対しての正しい理論です。
実際の実務は、それ以外の事情もたくさん絡んだ中で仕事をしています。
・給料
・評価
・立場
・苦楽
などです。
そのため、理論として正しくても現実ではうまく進まないことがあります。
特に弊社のような中小企業ではこの影響が大きいのではないでしょうか。
だからこそ、QC検定は「試験の知識」だけではなく、「現場で何が起きているのかを考える視点」を学ぶ勉強であったと思います。
QC検定は言語化するための勉強だった
「なんとなくよくない」を言葉にする力がつきました。
「なんかミスが多い…」「なんか毎回やり方が違う…」ぐらいの印象であったのが、勉強後は、
・これは教育の仕組みがよくない
・これは属人化しているのがよくない
・これは標準化されてないからよくない
と、このように以前より具体的になりました。
原因が具体的に言葉にできると、対策を考えやすくなります。
もちろん、「会社全体を変える」というのは難しいです。(本当に)
ただ、
・自分の仕事を変える
・自分の部署で試す
・資料を作る
・手順書を作る
こういう小さな改善には取り組みやすくなりました。
言葉にできないと、「何をすればよいのか?」が見えてこないですよね。
「問題を具体的に考える明度」が上がったと感じています。
どんな人におすすめか
普段の仕事や作業に対して、「これってよくないよな…」と思っているけど、それをうまく言葉にできない方。
このような人にQC検定はオススメです。
例えば、
・会社が悪い
・上層部が悪い
・担当した人が悪い
と思うことはあると思います。(人間だもの)
しかし、これだけでは「誰が悪いか」で止まっています。
品質というのは犯人を探してよくなるものではなく、原因を考えて対策することが必要です。
そのため考えるべきなのは、
・どの仕組みに問題があるのか
・なぜその判断になったのか
・教育や手順に問題はなかったか
・標準化されていたのか
といった部分です。
QC検定を勉強すると、「どこに問題があるのか」を考える視点が得られます。
・作業手順
・標準
・情報共有
・教育不足
などです。
どれに問題があったのだろう?
あ、そういえばQCの勉強で標準化や教育について書いていたな…
という感じでつながります
もちろん全てのことに対して知識が当てはまるということはありません。
それでも、「これはこういう原因かもしれない」と考えられる視点が増えたのは大きかったです。
まだ対策を打てる立場じゃなかったとしても、「これは恐らくこういう理由で発生している」と理解しておくだけでも、仕事の見え方は変わると思います(結構変わります)
そして、改善に取り組める立場になったときにはQCで学んだ考え方が役に立ち、実践する場面も多いかと思います。(私はこれからです)
まとめ



思っていたより実務に活きる
QC検定は「試験に合格するため」だけの勉強ではなかったです。
私の場合は、
・問題を言葉にする
・原因を考える
・ばらつきを見る
・改善を考える
これらができるようになったと感じます。
もちろん、実際の現場では理論通りいかないことも多いです!(大変です)
特に弊社のような中小企業では、人間関係・評価・給料・属人化など、品質以外の事情もたくさんあります。
それでも、「なんとなくよくない」を「何が原因なのか」と考えられるようになったことは、大きな変化でした。
これからQC検定を受けようと思っている方の参考になれば幸いです。










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