この記事は、私が7年前の2019年にフォークリフト運転技能講習(いわゆるフォークリフト免許)を取得しようと思った経緯について書いています。当時物流センターで仕事をしており、歩行作業をしながら取得を考えていました。給料アップやキャリアアップのため取得をお考えの方は参考にしてみてください。
結論から言うと、自費で約44,000円かかりましたが、免許取得によって時給が300円アップしたため、わずか1カ月で元が取れました。さらに、7年経った今でもこの免許はキャリアとして心の余裕となっています。

フォークリフト記事一覧
【取得前編】フォークリフト免許を取得しようと思った理由 (今ここ)
【免許講習編】フォークリフト運転技能講習体験記
【取得後実務編】いざフォークリフト業務!
フォークリフト免許を取得しようと思った理由(3つ)
理由は3つあります。
1つ目:「給料を上げたい」(キャリアアップ?)
2つ目:「効率よく現場を回したい」
3つ目:「上位の作業をしてキャリアとしたい」
なぜそう思ったのか、当時の私の状況と合わせて詳しく記載します。
【背景】音楽活動との兼業バイトで知った「物流の楽しさ」
当時の状況
当時私は、音楽講師や演奏活動をしながら、兼業で物流センターでアルバイトをしていました。
音楽講師や演奏活動のみで生活するというのは、いわゆるフリーランスです。
しかし、収入は安定していたわけではないため、アルバイトメインとしていました。(税金も高い)
アルバイトをしながら社会保険に入りつつ、税金面での負担を軽くしながら好きなように音楽活動をしていました。
私の住んでいる地域は物流センターが多く、学生の頃も物流センターでアルバイトをしていました。
物流センターでは出荷に関わる業務をすることが多かったのですが、これが中々楽しいのです。
「17時に来るトラックに荷物を積んで18時にはトラックを出発させないといけない」
18時にはトラックが出発しないと、現地の納品時間に間に合わないのです。
そうすると、17時にはすべての荷物をそろえないといけません。
そのためには、
・必要な荷物を倉庫から出す(ピッキング)
・出した荷物を振り分ける(出荷仕分け)
・出した荷物があっているか確認する(検品)
・トラックにつめる状態にする
これをそれぞれの持ち場や部署でやらねばなりません。
そして、時間までに荷物が用意でき、無事出発できた!となるとすごい達成感です。
これの達成感が好きで、私は音楽と兼業物流センターで仕事をすることを選びました。(もちろん、日によっては間に合わなくて騒然とするときがあるけどそれもそれで楽しい)
ハンドリフトの限界と、現場で起きたトラブル
当時、毎日300人以上が仕事をしている、24時間稼働の6階建ての大型物流センターで出荷作業を担当していました。
担当していたアイテムは大型家具です。
取得前の主な作業は、出荷仕分けと検品のいわゆる歩行作業です。
歩行作業の大変さ
フォークリフトが運んできたパレットに載っている大型家具を、それぞれの出荷バース(トラックが着くところ)にパレットからおろして運んでいきます。
出荷バースに運んだ後は、アイテムの出荷先、積み込むべきトラックが間違っていないか?というのを「ハンディターミナル」という機械で検品をします。
出荷バースは70ほどあったため、この一連の作業を各バースで平行しながらおこなっていました。
1~6階建ての物流センターで、各階で「出荷場」と「在庫場」と呼ばれる場所にわかれていました。
・1階の「在庫場」には板で組み立てる家具
・2階の「在庫場」には組みあがった状態の家具
・3階の「在庫場」にはマット
のような感じで、各階に在庫場が存在していました。
4階の「5番の出荷バース」に必要なアイテムを用意するには、この「各階から必要なアイテムを載せたパレット」をエレベータに載せて4階に運びます。
そして4階にきたパレットを、フォークリフトが一番載っているアイテムに近い「出荷バース」あたりに持ってきて、アイテムを歩行作業者が振り分けます。
それぞれのパレットには、4階の「6番出荷バース」や「7番出荷バース」に振り分けるアイテムも載っているため、その中から「5番の出荷バース」のラベルが貼ったアイテムを選びます。
このようにパレットに載っているアイテムが近くに固まっていればよいのですが、例えば「1番出荷バース」と「20番出荷バース」のアイテムがあるとどうでしょう。
1つの出荷バースは大体6~7メートルあります。
そのため、端っこの「1番出荷バース」から真ん中あたりの「20番出荷バース」までパレットから降ろして人力で運ぶのはとても大変です。(恐らく150メートルぐらいある)
大型家具は軽い物でも10kgほどで、思いものは100kgほどあります。
そのため、パレットごと「ハンドリフト」という搬送器具を使って運びます。
しかし、使ったことがある人はおわかりになるかと思いますが、作業スピードがあまり早くありません。しかも疲れます。
・パレットにさす
・空気を送り込む
・少し浮く
・運ぶ
・空気を抜く
・おりる
・パレットから降ろして運ぶ
例えば、「1番出荷バース」、「5番出荷バース」、「10番出荷バース」、「20番出荷バース」という4つのアイテムがパレットに載っていたとしたら、このハンドリフトの操作を4回やる必要があります。
(実際は、遠いアイテムは他のパレットの同じバースのアイテムと集約して運ぶことが多いですが)
そして、アイテムがなくなった空のパレットは自分では重ねられません。
実際は5~6段ぐらいなら人力でも重ねられるのですが、私の仕事をしていた会社では木製のパレットを使用しており、ある程度使用すると木のささくれなどがたくさんあり、人が手で触るのはケガをするので禁止となっていました。
なので、フォークリフト作業者に片付け(重ねる作業)をお願いする必要があります。
こんな感じで日々作業をしていたいた頃、「フォークリフト作業者が足りない」という時期がありました。
軽微事故によるフォークリフト作業者の乗車禁止
理由としては、この出荷作業に慣れたフォークリフト作業者2名が軽い事故をしてしまい(ポールにぶつかったりラックを曲げてしまったり)数カ月乗車禁止となりました。
そのため、特定の曜日で出荷の作業がわかるフォークリフト作業者がいなくなり現場が混乱したのです。
ピッキング(アイテムを集める人)のフォークリフトの人や、メンテナンスのフォークリフトの人が応援にはきてくれるのですが、勝手がわからないため作業の効率がよくありませんでした。
そのため、「出荷の流れが分かっている自分がリフトに乗れたら、もう少し効率よく回せそうだ!」と思い、フォークリフト免許を取得しようと考えました。
アルバイト(派遣)でもとれる?費用と手続きについて
当時調べたところ、フォークリフト運転技能講習というのにいかねばならないことがわかりました。
私の勤めてた会社では、正社員であればキャリアアップという名目で会社が全て手続きをし、フォークリフト免許取得の費用も全額出してくれたようです。
しかし、私はアルバイトでした。(しかも派遣)
そのため、自分で申請して自費で取得するしかありませんでした。
一番近くの教習所を調べ、教習所のホームページで資料を確認。
自動車運転免許を持っていたら4日コースとなり、自動車運転免許を持っていなければ5日コースとなるようです。
私は自動車運転免許を持っていたため、4日コースのフォークリフト運転技能講習日をおこなっていて空いている日程を確認。
確認できた最短の日程をWebで申し込みし、料金を振り込み。
有給を使用していざ講習へ。
フォークリフト運転技能講習の体験記はこちらリンク
【費用対効果】44,000円の投資だったが、約1カ月で回収
講習費用:当時35,000円ほど(今調べたら46,000円になっていました)
電車代:1日あたり往復1000円×4日=4,000円
昼ご飯代:講習は9:00から18:00頃までのため、外食 1回あたり1,000円×4日=4000円
ということで、取得にかかった費用は、合計で44,000円となりました。
当時の職場では、フォークリフト作業者は歩行者に比べて時給が300円アップ。
そのため、1日8時間の週4日しか働かなかったとしても、
8時間×300円×16日=38,400円
となるため、ほとんど1カ月で元をとることができました。
【7年後の今】フォークリフト免許が心の余裕に
物流センターで仕事をしていると、「フォークリフトの仕事をしてみたいな」と思うことがあるのではないでしょうか。
また、物流業界じゃなくても製造業であれば使用しているところも多いので興味がある方も多いのではないでしょうか。
そして異業界でも、「フォークリフト技能者募集!」というような求人もよく見かける上に給料も悪くないため、気になっている人もおられるのではないでしょうか。
・給料を上げたい
・できる仕事を増やしたい
・キャリアアップしたい
・フォークリフトを運転してみたい
・将来手に職をつけたい
このようにお考えの方は、取得を検討してみてはいかがでしょう。
フォークリフトの運転免許講習を修了し免許をもらうと、とても達成感もあります。
私は仕事の幅も広がりましたし、免許の取得費用についても1カ月で元がとれました。
その後、2年ほどフォークリフトに乗り仕事をして物流の会社は5年ほど前に退職しました。
今は製造職で「設計」という仕事をしています。
製造職では物を動かしたりすることも多いです。
フォークリフト経験があると、現場での危ないところ、荷物や製品の重心、パレットを運ぶときの注意することに意識ができます。(この感覚が設計にも生きています)
そのあたりの経験も活かされて、今の職場では衛生管理者を任されており、ヒヤリハットの集計・対策などしています。
(第一種衛生管理者試験の記事はこちら ※準備中)
そのため、この「フォークリフト免許を持っている」ということと、アルバイトの頃に「フォークリフトでの出荷作業を2年間していた」という経歴と経験が宝となりました。
当時の物流仲間からも、「うちでフォークマンとして仕事しないか?」というような誘いがあります。
加えて、登録している転職サイトから「フォークリフト作業者募集」というスカウトがたくさん届きます。
フォークマンはどこも人手不足のようです。
もちろん応募したからといって必ず受かるというわけではないとは思いますが、仕事の選択の幅も広がり、「有資格者しかできない仕事」を経験したことにより立派なキャリアとなりました。
今の仕事が続かなかったり会社が倒れたりしても、「いざとなればフォークリフトの乗って働くぞ!」「何か情勢の変化があったとしても働き場所には困らないな」という心の余裕につながっています。(こんな不安定な世の中ですし)
興味がある方は、アルバイトでも正社員でも思い切ってフォークリフトに乗って仕事をしてみてはどうでしょうか。
大きい乗り物に乗って作業をするのも楽しいですし、キャリアにもなるしでとてもよい資格だと思います。
実際の4日間の免許取得講習がどんな様子だったかは、こちらの体験記をどうぞ


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