ポリテクセンターの授業というと、「学校みたいな感じなのかな?」と思う人もいるかもしれません。私も入所前はなんとなくそんなイメージを持っていました。
実際に6カ月通ってみると、座学もありますが実習も多く、思っていたより忙しい場面もありました。一方で意外だったこともいくつかあります。
ここでは、授業の流れや雰囲気も含めて、私が感じたことをまとめます。
※2021年の入所体験記です。現在とは少し違うかもしれません。
住んでいる場所によってポリテクセンターの場所は変わるようなので、近くにポリテクセンターがあるかどうかはこちらから探してみてください
→職業能力開発促進センター(ポリテクセンター) |独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
第1編:入所前編
見学説明会・試験・面接・合格まで
第2編:入所編
初日の流れとクラスの雰囲気
第3編:授業・1日の流れ編 (この記事)
授業の雰囲気・時間割・勉強と就活のバランス
第4編:授業編 (次)
実際に学んだこと・大変だったこと
第5編:就職活動編
応募・面接・設計職への就職
第6編:就職後に振り返って思うこと
ポリテクセンターに通って変わったこと
ポリテクセンターの授業はどんな感じ?
6カ月の流れ
・最初は基礎
・徐々に専門的になる
・最後は実習や就職活動が増える
授業の雰囲気
・年齢層はいろいろ
・静かだけどそれぞれ頑張っている感じ
思ったより大変だったこと
・勉強量
・覚えることの多さ
・就活との両立
実際に通って意外だったこと
・就活がかなり優先される
・クラスの雰囲気は思ったより普通
・思っていたより実践寄りの授業
ポリテクセンター1日のスケジュール
これが授業の時間割です。
小中学校の授業の時間割に近い感じです。
| 内容 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 1時限目 | 9:00~9:55 | |
| 休憩 | 9:55~10:00 | 5分休憩 |
| 2時限目 | 10:00~10:50 | |
| 休憩 | 10:50~10:55 | 5分休憩 |
| 3時限目 | 10:55~11:45 | |
| 昼休み | 11:45~12:30 | 45分休憩 |
| 4時限目 | 12:30~13:20 | |
| 休憩 | 13:20~13:25 | 5分休憩 |
| 5時限目 | 13:25~14:15 | |
| 休憩 | 14:15~14:20 | 5分休憩 |
| 6時限目 | 14:20~15:10 |
朝の雰囲気
朝は早くきてゆっくりしている人もいれば、勉強している人もいました。
家が遠い人は電車やバスの遅延などもあるようで、少し早めにきている人が多かったです。
教室の横にある休憩室のようなところ(談話室)に自販機とテーブルとイスがあったため、私はそこで飲み物を買ってゆっくりしていました。(コカ・コーラの自販機でスタンプがたくさん貯まりました)
クラスメイトが談話室にきたら少し喋ったり、他クラスの人と「授業難しくないですか?」みたいな話をしたり。
午前授業
9:00より授業が始まります!
と思いきや、毎日ではないですがこの時間は担任の先生からちょっとした就職活動に役立つ紹介の時間がありました。(私のクラスだけだったのかは不明)
5分~10分程度です。
何をよく紹介してくれたかというと、最近ハローワークからきている求人票の中から、科に関する就職先の求人を紹介してくれました。
私はIoT科だったため、授業で学ぶ内容に関連する求人が紹介されることが多かったです。
回路設計・シーケンス・ラダー・システムエンジニア・組み込みエンジニア
このあたりの求人がくると、よく紹介してくれました。
「この求人は給料はそこまでですけど休みが多いです」
「この求人は休みは少ないけどやっていることが面白いです」
「この求人は給料はよいですけど仕事はハードそうです」
など、分野の専門的な知識を持った担任が紹介してくれます。
担任は24歳と若かったのですが、電気分野の知識がかなり豊富でした。
私は2026年現在、電気に関する設計をしていますが、今考えてもこの担任は本当に詳しかったです。
単元の知識はもちろん、就職市場の状況や求人票の見方などもとても詳しかったです。
当時は「なぜここまで詳しいんだろう」と思っていましたが、その謎は後日解けることとなります…(嬉しいような悲しいような)
求人票の紹介だけでなく、ハローワーク主催の地元の企業説明会や、民間の合同就職説明会の話が出ることもありました。
また、「ハローワークだけでなく民間の就職サイトも見ておくと求人の幅が広がる」ということで、リクナビやマイナビのような大手就職サイトの話もしてくれました。
このような話があったあと、単元の授業に入っていきます。
小休憩(5分)
授業合間の休憩は5分のため、どこかに行ったり何かをするような時間はないです。
ゆっくりするか、お手洗いにいくか、談話室で飲み物を飲むか、訓練生同士で雑談するかという感じです。
小休憩中は、まったく話をしない人もいればよく喋る人もいます。
中学校や高校のクラスの休み時間のイメージと相違ないかと思います。
学生と違うところと言えば、みな大人のため、各々自由に過ごしていることをからかったり咎めたりはしません。
なので、「大人の学校」という感じです。
昼休み
昼休みは、教室での飲食が可能です。(昼休み以外は教室での飲食禁止)
お弁当を持ってきて教室で食べている人も多かったです。
私は、構内に食堂があったためそこで食べてることが多かったです。
値段はたしか500円~600円だったと思います。(当時まだ物価は安かった)
在職者訓練としてどこかの企業からの研修生がきているときは、食堂が研修生で埋まって座れないという日もありました。
そういう日は近くのご飯やさんに行ったりしていました。(近くの吉野屋へ)
しかし、休み時間は45分だったためお店が混んでいると急いで戻らないといけません。(授業開始時間ギリギリになってしまった日があった)
マイペースでご飯を食べたい場合は、持ってきて教室で食べるのがよいかと思います。
午後授業
午後は、眠そうにしている人もいました(私も眠かった)
大人になってから丸一日勉強したことありますか。
私はなかったです。
そのため、
・午前中に知らない知識をたくさん勉強する(脳が疲れていく)
・お昼ご飯を食べる(血糖値上がる)
・午後の授業が始まる(脳が頑張ろうとする)
・少しずつ目が滑っていく(どうしても眠たい)
こんな感じになってしまいます。
半日勉強するということも、社会にでてからはあまりないのではないでしょうか。
仕事での集中力と、勉強での集中力、仕事での脳の使い方、勉強での脳の使い方。
これが異なるため、勉強に慣れていない最初の1カ月の午後の授業はかなり眠たかったです。
(加えて私は前職が夜勤でフォークリフトに乗っていたため昼夜逆転が抜けてなく大変でした…)
放課後
すぐに帰る人、自習で残る人、求人を探す人と様々でした。
掃除当番であれば、放課後に掃除をします。
自習で残る人は、私のような前職と関係のない科に入った人が多かったです。(多かったといっても数人)
ハローワークの求人が教室の後ろに貼っていたためそれをみる人もいました。
あと、「就職課」のような場所が構内にあるため、そこにいって履歴書の添削や面接の練習をしてもらっている人もいました。
授業のペースは早い?
授業のペースは早いです。
最初は「ついていけるかな…」と感じている人も多い印象でした。
私も含め、最初はペースの早さに戸惑う人もいました
というのも、講師曰く「授業だけで100%理解するという趣旨ではそもそもやっていない。」とのこと。
私の科では、アナログとデジタル回路・シーケンス・C言語・ロボット製作などなど。
これを「6カ月ですべて理解して、理解した上で実務者として就職!」というのは期間的に不可能だというのはポリテクセンター側も承知の上のようです。(いわゆる、6カ月でその業界の「即戦力」にはなれない)
ここは、ポリテクセンターに通おうと思っている人は検討してほしいポイントです。
「ポリテクで得た知識を使って即戦力として異業種へ転職だ!」
↑ 少しギャップがあるかもしれない
「ポリテクで得た知識を異業種転職への入り口としたい!」
↑ ピッタリの可能性大
講師曰く「完璧に理解することより、まずは手を動かして”少し知っている・やったことがある”状態になることが大事」ということでした。
これは何度も講師が言っていました。(就職してからこの大事さが身に染みる)
今考えるとですが、「わからないし不安だけどとりあえずやってみる!」という就職活動や転職後でも必要なチャレンジ的な前向きなメンタル的な話もあったのかもしれません。
勉強についていけないとどうなる?
先ほども書きましたが、ついていくのは難しいと思います。
先ほどの事情に加え、就職活動での企業見学や面接などが入ると訓練を休む必要もあるためです。
半日、1日、2日と訓練を休むと、かなり進んでいます!
ただ、「じゃあ絶対に勉強についていけないか?」というとそうではありません。
授業内だけでは難しいかもしれませんが、自習と復習をすればついていけると思います。
就職活動をしながらも最初から最後まで授業内容を理解してついていった人達は、自習と復習をしていました。
私の場合は、授業が15時10分終了してから16~17時まで自習室で勉強するか、家に帰って1時間ほど勉強していました。(自習しながらなんとかついていっていました)
仕事に比べると授業が終わる時間は早いため、勉強する時間はほどほどあります。
勉強についていけなくても、「この課題ができないと卒業できない」や「これだけの知識がないと卒業できない」ということはありません。
この点は少し安心できるポイントかもしれません
「就職活動で訓練を休んでいたら、勉強についていけなくなった」となっても、出席日数の条件を満たしていれば卒業できます。
もちろん、就職先が訓練中に見つかったら早期退所できます。
訓練生の勉強と就活のバランス
勉強
私の科はIoT科だったため、大きく分けると「電気回路」と「プログラム」の勉強でした。
そのため、「前職は電気関係で情報の勉強もしたい」という人は「プログラム」で苦戦。
「前職はIT関係で幅を広げたい」という人は「電気回路」で苦戦していた印象です。
前職がどちらも関係なかった人は両方で苦戦していた印象です。
私もその一人で、自習しながらなんとかついていっていました。
勉強への熱量は人によってさまざまで、大きく分けると「時間を使って理解しよう」という人、「授業の時間だけやろう」という人、「就職活動メインだし勉強はほどほどでいいや」という人がいました。
就活
ポリテクセンターの最終ゴールは、勉強をやりきって卒業ではなく就職先をみつけることです。
そのため、優先順位としては
就活>勉強
です。
そのため、就職活動で企業の見学にいったり面接にいったりするときは届け出を出して訓練を休みます。
就職活動については最優先となるため、授業があるから「就活できない」ということはありません。
就職活動のための外出はしやすかったです。
ただし、就職活動での欠席も含めて講習の8割出席は必要となります。
このあたりのことについては就職編に記載しています。
→ (就職編リンク準備中)
訓練生たちのバランス
勉強と就活のバランスは、人によってこのような感じです。
・勉強も就活もバランスよく進める人
・就活を優先する人
・勉強を優先する人(私はここでした)
・どちらも自分のペースで進める人
意外といなかったタイプ
・勉強も就活も全力(入所前はこういう人がたくさんいるのかなと思っていましたが、いませんでした。)
私のクラスを見る限り、勉強も100%、就活も100%というのはなかなか難しそうでした。
ポリテクセンターでは人によって状況も違うので、自分の事情やスタイルに合った進め方でよいのだと思いました。
まとめ
私自身、入所前は「授業についていけるかな」「どんな雰囲気なんだろう」と不安でした。
実際に通ってみると、勉強は簡単ではありませんでしたが、就職という目的に向かってそれぞれのペースで進んでいる人が多く、人間関係に悩むこともありませんでした。
ポリテクセンターの授業は、学校とは少し違う「勉強と就職活動が並行して進む独特な環境」だと思いました。
次の記事では、実際に6か月で受けた授業の内容を、1か月ごとに振り返っています。
担任の先生が就職市場に詳しかった理由についてもそこで判明します。
実際の授業内容はこちら
→ ポリテクセンター授業編|6か月の授業内容と実際の雰囲気
ポリテクセンター体験記(全6編)
第1編:入所前編
見学説明会・試験・面接・合格まで
第2編:入所編
初日の流れとクラスの雰囲気
第3編:授業・1日の流れ編 (今ここ)
授業の雰囲気・時間割・勉強と就活のバランス
第4編:授業編 (次)
実際に学んだこと・大変だったこと
第5編:就職活動編
応募・面接・設計職への就職
第6編:就職後に振り返って思うこと
ポリテクセンターに通って変わったこと


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